ゲームの企画について

この2年間弱、ゲームの企画をやっていた。 その中で自分がまとめた、ゲームを開発するまでにどのように考えて、 どのように開発していくかをメモとして残しておく。

この記事では、最初にゲームのコンセプトを固めるまでにどのように行ったかを、ざっと記載する。

overview

  • 企画段階
    • ゲームコンセプトの決定
    • 代表的な2種類の方法
    • ゲームの全体像の企画

ゲームコンセプトの決定

代表的な2種類

  • コンセプトから入る手法

    1. コンセプトを元に2pagerを作成
    2. マーケットの勝ち組を調査
    3. ベンチマークアプリを決定。徹底的に調査
  • ターゲットから入る手法

    1. マーケットの勝ち組を調査し、どのような構造になっているか調べる
    2. それらを元にどのようなゲームにしたいか考える
    3. 誰をターゲットにして、どのように人を集めるか考える
    4. ターゲットが十分な広がりを持っているか確認する
    5. ベンチマークアプリの決定。徹底的に調査

ベンチマークアプリについて、調査する内容

  • ゲームコンセプト
    • ゲームの売り。だいたいアプリ紹介ページに書いてある
  • 想定ターゲット層
  • メインゲームループと、モチベーションの可視化
    • ゲームの最終目的に直結する機能の関連図
    • なぜそれがモチベーションになるのかの掘り下げ
    • 目的を達成するために、どのような機能が必要になっているか
  • ソーシャルチェイン (ソーシャル機能が入っている場合)
    • ソーシャル機能が完成するための相互関連図
      • 人と交流するきっかけ
      • 友だちを増やす利点
      • 友だちとコミュニケーションする場と、コミュニケーションの利点
  • Grossランキングの推移
  • ユーザーレビュー内容
    • どこが評価されているか
    • どこが不満に思われているか
  • 運用スケジュール
    • 理想的には以下の2つを用意する。 (攻略wikiなどから取得)
      • リリース直後3ヶ月の運用スケジュール
      • 直近3ヶ月の運用スケジュール
  • 初期リリースコンテンツ (wiki/AppStoreの更新情報から取得 ← AppAnnieだと過去のものまで確認可能)
  • アップデートコンテンツ (wiki/AppStoreの更新情報から取得 ← AppAnnieだと過去のものまで確認可能)

ゲーム全体像の企画

  1. ゲームのコンセプト決定。
  2. ターゲットの決定。
  3. 2pagerの作成 ※1
  4. リリース時期とプラットフォームの決定。
  5. ゲームの理想像を思い描く。最終的にどのように遊んでもらうかを考える
  6. チュートリアルを開始したあと、どのような順序でプレイヤーが理想像に近づいていくのかを明確にする
  7. 10pagerの作成 ※1
  8. 承認されれば、初期メンバーの収集
  9. 以降の作業と並行して、初期メンバーでコアループ部分のプロトタイプを作成する
  10. ゲームのコンセプトに基づく、プレイヤーのモチベーション決定
  11. 基本機能と、相互関連図の作成
  12. ソーシャルチェインの作成
  13. ユーザーストーリーの作成 ※2
    • プレイヤーLvがあるゲームであれば、Lvと開始からの日数のグラフをつくり、いつ頃にどのようなLvになっていてほしいかを明確にし、そこでどういう行動をして欲しいかを書く

※2pager,10pagerとは…レベルアップのゲームデザインはとても参考になる本だった::Colorful Pieces of Game

※ユーザーストーリーとは … 桝田方式によるユーザーストーリーの作り方(7)::Colorful Pieces of Game

ちなみに

やりたいことがたくさんある場合の対処法

モチベーションに結びつかない要素は、原則除外。 どれだけ単体で面白そうに見える場合でも除外。 もしも単体企画を新しく入れる場合は、既存の機能を全て見直し、相互に関連しているかを見直す。 ゲームの大枠から変更することも考慮にいれる。